Domaine de l'Arlot(ドメーヌ・ド・ラルロ) 醸造責任者交代のお知らせ

こんにちは。
スタッフの田中です。

今日はドメーヌ・ド・ラルロの醸造責任者の交代についてお知らせいたします。


既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、Domaine de L'arlot(ドメーヌ・ド・ラルロ)の醸造責任者 Olivier Leriche(オリヴィエ・ルリッシュ)が今年の8月で退社し、奥様と共にArdèche地方で自身のワイン造りを始めることになりました。


現在のラルロの地位を確固たるものにし、ブルゴーニュで天才とも謳われた彼について、私たちは今後もラルロのみならずブルゴーニュ全体を牽引してくれるものと思っておりました。ですので、この知らせを受けたときは正直耳を疑いました。ただ、彼の長年の夢であった『自分のブランドワインをリリースする』という夢を私たちも是非見届けたいという思いが芽生えたのも確かです。
ブルゴーニュを離れた土地で彼が一体どんなワインを造るのか…考えただけでも期待に胸が高鳴ります。私たちは、安定した地位を捨て何の保障もない地へ飛び込んでいくという彼のベンチャー精神に最大限の敬意を表すとともに、今後も彼の夢のために及ばずながら精一杯尽力していきたいと考えております。



それでは、Domaine de l'Arlotの後任であるJacques Devauges氏(ジャック・デヴォージュ)をご紹介しましょう。
彼は、Domaine de la Vougeraieを経て、かのFrederic Magnien、Michel Magnienで醸造責任者として辣腕を振るった人物です。ドメーヌ・ド・ラルロで、オリヴィエ・ルリッシュの後継者候補が数多くいた中で最終的に飛び抜けた才能を持つ彼が選ばれました。オリヴィエも昔からジャックの事をよく知っていたそうで、彼なら自分が心血を注いで大切に育ててきたこのドメーヌを任せてもいいと思ったそうです。


もちろん、醸造責任者が変わるからといってこれまでの繊細でエレガントなラルロのスタイルが変わる事はありません。後任のジャックもそれは決して望んでいることではありません。設立以来多くの試行錯誤を経て確立されたラルロ手法はテロワールにかなった最善の方法だからです。これまでラルロを愛してくださった多くの方々の期待を裏切る事はありません。
ジャック・デヴォージュの新しい風は、ドメーヌに関わるスタッフと葡萄畑にこれまで以上にいい影響を与え、品質はさらに向上すると我々は期待しています。


来年リリース予定の2010年はオリヴィエ・ルリッシュの手掛けた最後のヴィンテージとなり、2011年の収穫からは後任のジャック・デヴァージュがその全てに関わることになります。



オリヴィエ最後の仕事とジャックのこれからの挑戦。今後のDomaine de L'arlotに引き続きご期待ください。



下記にDomaine de L'arlotの親会社であるAXAミレジム社 Gerneral Manager Christian Seely氏からの正式文書の和訳を添付いたします。