ラルロからの便り−2 (Domaine de l'arlot 2008赤)

こんにちは。スタッフの田中です。

先日は、Domaine de L'arlotの2008年ビンテージ全般についてお話させていただきました。

今日は2008年の赤について、ラルロからのコメントを紹介したいと思います。


【1】赤ワイン全般について
豊かで美しい色合い。(ドメーヌにとっては珍しいほど濃いめの液色です)。そのアロマについていえば、特にそのフルーティーな香りと新鮮な若々しさに基づいたクラシックなスタイルが気に入っています。特にテロワールを完璧に正確に表現している点がよく出来たと思います。

【2】ニュイ・サン・ジョルジュ・プチ・ラルロ
ブドウの樹齢が高くなるにつれ(現在樹齢10年)このワインは味わいに複雑さと精密さが増していると感じます。新鮮で魅惑的な香りと、まだ熟れていない若いフルーツの味わいと丸みのある柔らかな口当たり。とても美味しい、すぐにでも楽しめるワインです。

【3】ニュイ・サン・ジョルジュ・プチ・プレ
クロ・ド・フォレ・サン・ジョルジュとの関係がはっきりと感じ取れるワイン。美しい色調で黒いスパイシーな香り(黒コショウ?)と果物の香り。熟した果実の味わいが口いっぱいに広がり、それを丸みのあるタンニンが後押しをしています。

【4】ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・ド・フォレ・サン・ジョルジュ
香りはまだ少し閉じているものの、すでにブラックベリー系の果実、チョコレート、胡椒、スミレなどの香りが複雑に絡み合っているのが感じ取れます。暗い色調。力強い味わいですがフルーツの新鮮味がうまくバランスを取っています。引き締まった質感と成熟したタンニンがあります。その限りなく素晴らしい潜在能力をいかんなく発揮するには数年かかると見たほうがよいでしょう。

【5】ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・デ・ラルロ
ブラックベリーのような暗い色調と良質なスパイスの香りが秀逸。顕著な風味と豊かで滑らかな質感は卓越した優雅さと結合しており、これが力強さとの間に信じられないほどのバランスを与えています。限りなく完璧。

【6】コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・クロ・デュ・シャポー
丸みがあり、完熟した赤いフルーツの香りとスパイシーなニュアンスのフィニッシュが楽しめるワイン。平年のものより力強くミネラル感が多く、味わいの余韻が心地よく長く口中で続きます。

【7】ヴォーヌ・ロマネ・レ・スショ
私たちはSuchotを、ヴォーヌロマネで最もすばらしいテロワールだと思っています。このワインには、信じられないほど複雑で洗練された香りとフィネスがあり、柔らかなタンニンとそのすばらしいフレッシュな新鮮味は卓越した高級感を与えます。

【8】ロマネ・サン・ヴィヴァン
マロラクティック発酵が大変遅く、そのためにワインがいまだ閉じているように感じられます。しかし、グラスに注いで5分ほども経てば、そのポテンシャルを明らかにすることが出来ます。非常に新鮮で、熟した果物の香りとその緻密なきめ細かな味わいがワインにクラシカルな印象を与え、ヴィンテージが与える味わいの力強さと良いバランスをとっています。その真価を表すには少々の時間が必要な、偉大なまでのロマネ・サン・ヴィヴァンです。


いかがでしょう?
前回お伝えした天候の様子から若干懸念されたワインのできについてはまったく心配なさそう。すぐれた生産者はどんな天候でも良い味わいに転化することができるんだと思います。すごいですよね。ラルロ大好き!

ラルロの2008年ビンテージは、11月の初旬頃に販売可能になると思います。(田中予想ですので絶対とは言えません。ごめんなさい)
『真価を発揮するには多少の時間が…』というアイテムについても、市場に出ると争奪戦になること必至ですので、できれば皆さん素早く入手していただければなぁと思っております。

ただいまご予約承り中!!
(一般の方に直接販売することはできません。ごめんなさい)